この記事では、1級建築士・2級建築士の学科試験に出そうな「有名な住宅・設計者」の特徴を解説します。
間取りが特徴的な住宅が多いので、建築士試験に興味ない方も楽しめる内容となっております。
【前川自邸】前川國男
日本近代建築を牽引した前川國男の自邸です。
現在東京都小金井市の江戸東京建物園内に移設されております。
前川國男はモダニズムの巨匠、ル・コルビジェのもとで働いていました。
シンメトリーの切妻屋根の外観が印象的です。
真ん中の天井が高い部分が居間、両サイドの部分が寝室となります。
ロフトが書斎のようですが、夏暑そうなので、今なら全館空調がよさそうです。
【塔の家】東 孝光
東京都渋谷区に建つ鉄筋コンクリート住宅。
なんと敷地が約6坪とのことです。
地上5階建て、地下1階で延床面積20坪です。
空間を最大限活用するために、ドアや廊下がありません。
安藤忠雄の「住吉の長屋」とともに見学したいコンクリート住宅です。
【スカイハウス】菊竹 清訓
4本の柱で2階を持ち上げた浮遊感のある住まいです。
現在はピロティ部分が改装されてしまっていますが、当時の写真をみるとかなり印象的な外観です。
「HPシェル」という殻のような曲線の屋根構造と、「ムーブネット」という広い空間を家具や可変性のある壁で仕切る手法が特徴です。
下のピロティは何に使う予定で作られたのか気になります。
【軽井沢の家】吉村 順三
片流れの屋根と2階には暖炉のある美しい別荘です。
夜の写真がとてもきれいです。
1階部分の面積が少なく、2階がかなり持ち出しているので不安になりますが、1階部分がコンクリート構造なので大丈夫そうです。
【原 自邸】 原 広司
斜面に建っている木造2階建てです。
吹抜けがあり、トップライトから光を取り入れる手法が特徴的です。
斜面に対して建てているのが特徴で、2階玄関から入り、1階におりていく構造です。
白と黒のインテリアでSF感のあるデザインです。
各居室にもトップライトがあるようで、雨漏れが心配です。
【土浦 亀城邸】土浦 亀城
土浦 亀城はアメリカのフランク・ロイド・ライトのもとで学んでおります。
白い箱型の外観と、複数の床レベルで構成されていることが特徴です。
木造住宅で築80年ということは驚きです。
階段が複数あり、今でいう「スキップフロア」住宅です。
当時ダンスが流行しており、広い踊り場はダンスのためにつくられたそうです。
【増沢 洵邸】増沢 洵
戦後の狭小住宅の先駆けとなった木造2階建て住宅です。
玄関はなく、前面開口のある吹抜けにより狭さを感じにくくしております。
4人家族となったため、吹抜け部分に床を増設したそうです。
玄関をなくすという手法は今の住宅でも利用できる考え方かと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
個人的には「軽井沢の家」でBBQをしてみたいです。
住むなら「前川自邸」がよいと思います。
ロフト空間でブログを書いたり本を読んだりできたら素敵ですね。
コメント