2級建築士の学科試験を独学で勉強している人は多いと思います。
私は2019年に学科不合格、2020年に再挑戦して合格することができました。
2019年はあきらかに勉強不足でした。その反省を活かして2020年は早めに学習を開始しました。
学科試験を独学で勉強した体験談と学習のポイントを、分野毎にお伝えします。
この記事は次のような方に参考になります。
・2級建築士試験に興味のある方
・2級建築士試験を勉強中の方
【建築計画】
他の3分野と比べて、学習しやすい内容です。光・空気・音・街など、生活に即した内容が多いので理解しやすいです。
しかし、建築計画が例年より難しいという年もありますので、油断は禁物です。
テキストには用語がたくさん出てきますが、全部覚えようとすると大変です。
テキストはさらっと読んで、過去問に出てくる用語をピックアップして覚える方法がよいと思います。
湿度や温度の空気線図、日射量のグラフはよく出てくるので、早目に意味を理解した方が後々楽になります。
私はさらっと読んで毎回理解しないまま次に進んでしまっていたので、とても非効率でした。
建築史の問題は1~2問出題されます。
西洋建築の時代の順番を問う問題がたまに出題されます。
覚え方は「ギロビロゴルバ」です。
【建築法規】
まず法令集にインデックスをすべて貼り、アンダーラインを引きます。
法令集は市販されているので早目に購入するか、資格学校でプレゼントがあれば応募して入手しましょう。
2019年と2020年は総合資格のガイダンスに参加すると「法令集」「インデックス」「アンダーラインの引き方」がもらえました。
郵送でもらえるケースもあります。
講座を受けないと決めている場合少しうしろめたいですが、このプレゼントはとてもありがたいです。
資格学校のガイダンスに参加すると当然営業されますが、独学で挑戦したい場合ははっきり伝えた方がお互いによいかと思います。
法令集の「インデックス貼り付け」と「アンダーライン書き込み」は丁寧に作業すると時間がかかるので、雑なくらいでよいです。
特にアンダーラインはフリーハンドがおすすめです。定規を使うと終わりません。
かなり雑に引いても4時間くらいかかります。
最初は問題を解きながら徐々にアンダーラインを引こうかと思いましたが、進まないのでだめです。最初に引いてください。
また、文字などの書き込みがあると試験当日にチェックが入り不正と見なされる危険があるので、アンダーラインのみにしましょう。
【建築構造】
建築構造の分野では、計算問題が出題されます。
しっかりと解説を読んでも理解できない問題は諦めて他の問題を勉強した方がよいです。
6問ほど計算問題が出るのですが、3~4問正解できれば十分です。
座屈長さの問題は回答しやすいので早目に数字を覚えると勉強がはかどります。
他にも公式を忘れると全く解けない問題もあるので、早目に覚えて定期的な学習が必要です。
次の内容は意味を理解せず丸暗記でも大丈夫です。せっかくなので意味まで理解した方がよいですが…
「沖積層、洪積層、第三紀層」→「オコサン」
「礫、砂、シルト、粘土」→「レスシネ」
「圧密」=「粘土」
「液状化」=「砂質地盤」
「曲げ>圧縮>引っ張り>せん断」→「マーヒセン」
「接戦>半径>繊維」→「セツハンセン」
「曲げモーメント・フランジ」、「せん断・ウェブ」→「まげフラ」「ウェブせん」
「合成樹脂エマルションペイントは鉄に適さない」→「エマさんは鉄が苦手」
建築施工
似たような数字が多く覚えにくいです。回答しやすいと感じる問題の割合が少なく、比較的時間をかけて勉強した方がよい分野です。
足場の基準の数字が覚えにくいですが、出題頻度が高いので、早目に表で覚えるとよいです。
「申請・届出先」を答える問題もよく出ますが覚えにくいです。
工事費の構成は自分で書けるくらい丸暗記がよいです。
まとめ
今回の記事で特にお伝えしたいことは以下の内容です。
・法令集のインデックスとアンダーラインは始めに作業する。
・丸暗記する部分と、理解を深める部分の見極めが大事。
過去問をこなしながら、時間をかけるべきポイントを探すとよいです。
出そうにない部分の暗記に時間をかけたり、解説を読んでもわからない計算問題に時間を費やすのは非効率です。
よく出る表や数字は、自分ですぐ書けるくらい理解するとよいです。
過去問は3週目あたりから理解も深まりスピードアップするので、最初は我慢です。
余裕をもって、計画的に学習を始めましょう。
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