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タマホームは「お値打ち」、「着工棟数が多い」、「有名芸能人がCMをしている」という印象が強いね。
1998年に設立したタマホームは今や誰もが知るハウスメーカーとなっております。
「1,000万円台からの家づくり」等、インパクトのある宣伝が目を惹きます。
最近は「20代のタマホーム」という広告でお値打ち感をPRしております。
タマホームが価格を抑えられるのには、何か理由があるのでしょうか。
また、価格以外のメリットや、デメリットは何かあるのでしょうか。
この記事を読んでいただくと以下の内容がわかります。
・タマホームの特徴
・タマホームで建てるメリット
・タマホームで建てるデメリット
・タマホームの商品ラインナップ
それでは順番に見ていきます。
※タマホームのHPやカタログの写真を参考に掲載させていただきます。
2020年1月以降、首都圏・関西・東海にて新築マンションまたは新築一戸建てを購入された方!
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会社概要
タマホームの会社概要は以下になります。
タマホームは会長の玉木さんがアメリカを訪れたときに感じた、「日本の家が高すぎる」という想いから始まった会社です。
お手頃な価格で住宅を提供するために、家づくりにかかるコストを徹底的に削減する努力を行ってきました。
その結果タマホームは、独自のコストダウンの仕組みを構築し、良質低価格の商品を提供することに成功しております。
タマホームのコストダウンの仕組み
どんな仕組みでコストダウンしているの?
タマホームは以下の仕組みを構築し、コストダウンに成功しております。
現場施工を自社で直接管理する
施工の管理に現場管理会社を挟まず、自社で直接管理することで、コスト削減を実現しております。
業務が効率化され、工期短縮にもなります。
工務チームの現場管理がかなり大変になりそうですが、中間マージンが無い分、他社よりコストが削減されそうです。
木材流通システム、タマストラクチャー
タマホームは独自の木材流通システムを構築しております。
森林組合や林業者、製材工場と直接つながることで、仕入れ費用を抑えております。
高品質で低価格の国産木材を安定的に仕入れるシステムはタマホームの魅力の一つかと思います。
住宅設備を大量発注する
キッチン等の住宅設備を大量に仕入れることで、コストを抑えております。
多くの建築会社も採用している仕組みかと思いますが、タマホームは発注数が多く、選択できるバリエーションを絞ることで、より安く仕入れている印象があります。
ただし、選択できる範囲の中に好みのキッチンが無い場合は注意が必要です。
例えば、「パナソニックキッチンのトリプルワイドIHを採用したい」という要望があっても実現しない可能性があります。
他の建築会社でも同じですが、特注設備となると基本的に割高になります。
標準内で気に入ったキッチンを見つけることをおすすめします。
タマホームの評価
続いてタマホームの特長を見ていきます。
まずは勝手ながら主要項目において評価をさせていただきました。
デザイン 3点
実例を見る限り、「どれもおしゃれ!」という印象はありませんが、ある程度好みの雰囲気は実現できそうです。
商品にもよりますが、実例を見る限り以下のデザインや仕様の選択ができます。
ハイサッシ、スキップフロア、ハイドア、表し梁、無垢フローリング、小上がり畳、丸窓、屋上、ボウウィンドウ、フラット屋根、勾配屋根、洋風外観、和風外観、ガラス壁のバルコニー、外壁タイル、塗り壁、片流れ屋根、深い軒、木調軒天
サイディング外壁の場合、重厚感は出しにくいので、凹凸のない外観になると少し安っぽく見えてしまう印象です。
設計自由度 3点
設計力や間取りの自由度を売りにしている印象はあまりありません。
基本的には営業が間取りを提案する仕組みなので、ある程度パッケージ化された間取りの提案が多いかと思います。
木造軸組工法の自由設計なので、ある程度対応は可能かと思いますが、きめ細かな間取り提案や、唯一無二の間取り提案を求める人には少し向かないかもしれません。
また、独自の「タマルール」があるようなので、注意が必要です。
例えば、「柱と柱の間は最大3.6mまで」、「玄関框は最大2mまで」のような感じです。
できれば契約前にある程度納得のいく図面ができることを確認したいところです。
スキップフロアの採用が比較的多そうですが、ヘーベルハウスのような、スキップフロアがリビングになるようなイメージとは少し違います。
タマホームのスキップフロアは、階段の途中に2帖ほどのスペースをつくる形が多いようです。
スキップフロアを採用したい人は、どのくらいのイメージのものが実現できるか確認が必要です。
また、鉄骨住宅や住友林業のビッグフレームが得意とする、大空間・大開口・オーバーハングなどはあまり得意としてはいません。
耐震性 3点
鉄骨メーカーほど耐震性に力を入れている印象はありませんが、耐震等級3をクリアしているので、ある程度安心できるかと思います。
タマホームは木造軸組在来工法に構造用耐力面材をプラスした工法を採用しております。
木造軸組在来工法は柱・梁・筋交いで構成され、設計の自由度が高い工法です。
タマホームは強度の高い構造用耐力面材を土台や柱、梁へ直接張ることにより、強度をアップさせています。
タマホームは木材の仕入れから供給まで一貫した品質管理を行っており、安心感があります。
木材はすべて乾燥材を使用し、土台には無垢のヒノキ、主要な柱には集成材を使用しております。
JASの耐久性区分「D1材」のヒノキやスギ、ベイマツを使用している点も安心できます。
震度7の揺れを連続して与える実大耐震実験も行っております。
大手ハウスメーカーのように、「◯◯回加振」や「〇〇gal」等のアピールが無いところは少し残念です。
基礎 3点
タマホームはベタ基礎を採用しております。
多くの木造住宅がベタ基礎なので、差はあまりありません。
タマホームのコンクリートの設計基準強度は24N/m㎡です。
これは大手ハウスメーカーと同程度と言えます。
基礎幅や鉄筋の径等については不明なので、確認したいところです。
断熱性 3点
断熱性は悪くはありませんが、特別良くはありません。
タマホームでは、温熱地域区分により断熱材を変えております。
今回は省エネ基準地域区分6地域(関東南部、東海など)での仕様を見ていきます。
・天井 高性能グラスウール14K 155mm
・外壁 高性能グラスウール14K 105mm
・床下 押出法ポリスチレンフォーム3種 65mm
・窓 アルミ樹脂複合サッシ、Low-Eペアガラス(アルゴンガス入り・遮熱タイプ)
高性能グラスウール16Kを採用する建築会社が多いので、14Kであることは厚みも含めて少し評価が下がります。
窓はハウスメーカーの標準的な仕様なので、良くも悪くもないグレードと言えます。
換気 4点
全熱交換型全館セントラル24時間換気システムを標準装備しております。
PM2.5や花粉、黄砂をフィルターでカットするため、アレルギー体質の人も安心です。
室内外の空気を熱交換する仕組みなので、冷暖房のランニングコストを削減できます。
熱交換率は不明なので、聞いてみたいところです。
80%以上であれば十分かと思います。
全館空調は採用していないようです。
メンテナンス 3点
初期コストが抑えられる分、メンテナンス費用はある程度かかるものとして準備した方がよいです。
まず外壁はサイディングが標準仕様です。
サイディング外壁は、約15年で塗り替えが必要とされています。
約30年塗り替え不要とするハウスメーカーが増えているので、少し残念です。
オプションでタイルの選択も可能なのですが、初期コストが上がるので、総タイル貼りを選択する人は少ないかと思います。
勾配屋根で陶器瓦の場合は、葺き替えや塗装し直しは不要かと思いますが、スレートやコロニアルの場合は定期的にメンテナンスが必要です。
メンテナンスサイクルやコストを聞いた方がよいです。
フラット屋根の場合はガルバリウム鋼板の屋根になるので、こちらもメンテナンスサイクルやコストについて確認が必要です。
また、防蟻処理のメンテナンスについても確認したいところです。
防蟻処理 ?点
防蟻処理の方法についてほとんど情報が得られませんでしたので、確認が必要です。
土台に白アリを寄せ付けにくいヒノキを採用している点は安心できます。
防蟻処理の方法や範囲、耐用年数等を確認しておいた方がよいです。
白アリ保証は初期10年、最長60年です。
保証を延長するために、10年ごとに有償工事が必要なので、防蟻処理にどのくらい費用がかかるか聞いておきたいです。
屋根 4点
タマホームでは、陶器瓦・スレート瓦・ガルバリウム鋼板葺きから選択できます。
メンテナンス性を考えると、陶器瓦の選択をおすすめします。
陶器瓦が最も高いかと思いますが、金額差の確認が必要です。
保証 3点
構造躯体・防水・白アリの初期保証は10年です。
点検と有償工事の実施を条件に10年ごとに保証を更新するシステムになります。
長期優良住宅の場合は最長60年、長期優良住宅以外の場合は最長30年の保証期間です。
地盤については10年の保証をしております。
万が一地盤沈下により建物の損害が発生した場合、10年間保証されます。
点検 4点
5年ごとに無償で点検が実施されます。
ただし、10年ごとの有償工事を行い、保証を延長することが条件となります。
保証延長をしない場合、無償点検がなくなってしまうので、少し残念です。
有償でも点検を行ってもらえるのか、確認が必要です。
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効率よく建築会社の情報を集める方法
ここで、効率よく建築会社の情報を収集する方法を紹介します。
以下の3パターンに分けて紹介します。
・とりあえずカタログ請求したい人
・間取りや見積もりをまとめて比較したい人
・中立的なアドバイザーに相談したい人
とりあえずカタログ請求したい人
カタログはいろいろ見たいけど営業マンから電話がくると困る…。
そんな人は『持ち家計画』がおすすめです。
※「カタログのみ請求したい」という人は、『電話や訪問は無しでお願いします』と記載しておくとよいです。
家づくりで損しないために【持ち家計画】間取りや見積もりをまとめて比較したい人
たくさんの建築会社と話すの大変なので、まとめて間取りや見積もりを送ってほしい。
「時間がない」、「複数社一度に検討したい」、「展示場で話を聞くのが面倒くさい」という人にはネット一括資料請求がおすすめです。
タウンライフは600社以上のハウスメーカー、工務店、設計事務所が登録しているので、気になっている建築会社に一括資料請求できる可能性が高いです。
タウンライフのサービス内容は以下になります。
※すぐに資料を送ってほしい場合は、『見学は無しで、間取り、見積もり資料を郵送してください。』とはっきり記載するとよいです。
中立的なアドバイザーに相談したい人
どんな建築会社が自分達に合うのか相談してみたい。
そんな人には『LIFULL HOME’S住まいの窓口』がおすすめです。
LIFULL HOME’S 住まいの窓口タマホームで建てるメリット
タマホームで建てるメリットは以下になります。
初期コストを抑えながら、「耐震等級3」、「長期優良住宅」、「省令準耐火仕様」を実現しているところはさすがです。
長期優良住宅の場合、固定資産税、ローン控除、不動産取得税等の面でメリットがあります。
長期優良場宅の認定をクリアするには、「耐震性」、「省エネルギー性」、「劣化対策」、「維持管理・更新の用意性」で一定水準以上とする必要があります。
長期優良住宅を取得できるということは、安心できる品質の住宅を提供している証拠でもあります。
タマホームで建てるデメリット
タマホームで建てるデメリットは以下になります。
個人的には独自のタマルールが気になりました。
ルール化することで品質の安定化、コスト削減を図っているかと思いますが、家づくりにおいて多少の妥協は覚悟した方がよさそうです。
また、標準仕様の範囲を超えるオプションが比較的高いという口コミが多かったので、あまりこだわりがなく、セミオーダーに近い感覚で家づくりを考える人には向いているかと思います。
タマホームの商品ラインナップ
次に、タマホームの商品ラインナップについて解説します。
「大安心の家」が一番の売れ筋商品で、「大安心の家」をグレードアップした「大安心の家 PREMIUM」、コストを抑えた「木麗な家」等があります。
大安心の家
タマホームのベストセラー商品です。
大安心の家の主な特長は以下になります。
5・6・7地域はシャッターを設置できますが、3・4地域はシャッターの設定が無いので注意が必要です。
屋根材はメンテナンス性を考えると陶器瓦がおすすめです。
目地の入らない「シーリングレスサイディング」は魅力的です。
大安心の家 PREMIUM
「大安心の家」の上位モデルです。
特長は以下になります。
最近流行りの深い軒、木調軒天、ハイサッシの選択ができます。
「外観をかっこよくしたい」という人にはおすすめです。
外壁の継ぎ目にシーリング目地がない「シーリングレスサイディング」も魅力的です。
169色から選択できる塗り壁も捨てがたいかと思います。
屋根材はメンテナンス性を考えると三州陶器瓦を選択したいものです。
「大安心の家」の天井高が2.5mなので、「大安心の家 PREMIUM」も2.5mなのか確認が必要です。
木麗な家
大安心の家よりも選択できる仕様のグレードを落とし、よりリーズナブルに建てられる商品です。
特徴は以下になります。
設計自由度は「大安心の家」とあまり変わらない印象です。
より価格を抑えたい場合に検討に入れてもよいかと思います。
陶器瓦を採用できないことが残念です。
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まとめ
今回の記事のまとめは以下になります。
タマホームは独自の仕組みにより、品質を担保しながら価格を抑えているので、コストパフォーマンスの高い建築会社かと思います。
大手ハウスメーカーのように突出した特長はありませんが、耐震性や耐久性等の抑えるべきポイントを抑えた住宅です。
デメリットとして、コスト削減のために、設計の自由度や選択できる設備仕様の幅を犠牲にしているということが挙げられます。
断熱性や遮音性、白アリ対策、メンテナンス費用等気になる点もありますが、価格面のメリットを考えると魅力的なハウスメーカーと言えます。
比較的実現したいことや特殊な要望が多い場合は、割高になってしまいタマホームのメリットが薄れる場合がありますので、注意が必要です。
あまり特別なことは希望しないが、価格を抑えつつ安心できる住宅を建てたい人におすすめです。
是非一度ご検討してみてください。
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