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【2級建築士試験】構造計算の概要と仕組みを徹底解説!

2級建築士の学科試験対策として、多くの受験生が苦手意識を持ちやすい「構造計算の概要」について解説します。建築基準法第20条(構造耐力)をベースに、建物の規模に応じた計算ルートや仕様規定の関係を整理しましょう。

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構造強度の大きな枠組み

構造強度に関するルールは、大きく分けて以下の2つの柱で構成されています。

  • 構造計算: 数値を用いて安全性を確かめるもの。
  • 仕様規定: 部材の寸法や施工方法など、守るべき具体的なルールのこと。

これらは建築基準法第20条(構造耐力)で規模ごとに分類され、施行令第36条や第81条以降で詳細な内容が定められています。

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建物規模による4つの分類(法第20条)

建築物は、その高さや規模に応じて4つのカテゴリーに分類されます。

  1. 超高層(高さ60m超): 最も高度な「時刻歴応答解析」が必要。国土交通大臣の認定が必要です。
  2. 大規模(高さ60m以下): 31mを境に、必要な計算のグレードが変わります。
  3. 中規模(高さ60m以下): 主に「許容応力度計算(ルート1)」などが適用されます。
  4. 小規模(上記以外): 基本的に構造計算は不要ですが、仕様規定は厳守する必要があります。
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構造計算のルートとグレード

「1次設計」と「2次設計」という考え方を整理するのがポイントです。

  • 1次設計(許容応力度計算): 長期・短期の荷重に対して、部材が耐えられるかを計算します。
  • 2次設計: 1次設計に加えて、さらに高度な安全性を確認します。
    • ルート1: 特に追加の2次設計なし(標準的)。
    • ルート2(許容応力度等計算): 剛性率・偏心率の計算などをプラス。
    • ルート3(保有水平耐力計算): 大地震時の安全性を確かめる高度な計算。

ポイント: 建物の背が高くなるほど、より上位の計算(ルート3や限界耐力計算など)が求められます。

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計算方法と「仕様規定」の関係

どの構造計算を採用するかによって、守らなければならない「仕様規定」の範囲が変わります。

  • 高度な計算(限界耐力計算など)をした場合: 数値で安全を証明しているため、仕様規定の一部が免除されます(「耐久性等関係規定」のみ適合させれば良いケースなど)。
  • 標準的な計算(許容応力度計算)の場合: すべての仕様規定に適合させる必要があります。

つまり、「計算を頑張れば設計の自由度(仕様)が広がり、計算を簡略化すればルール(仕様規定)をガチガチに守る必要がある」というトレードオフの関係になっています。

まとめ:学習のアドバイス

構造計算の範囲は、法規と構造の両方の科目にまたがっており、非常に複雑です。 まずは「建物の規模」→「必要な計算ルート」→「適合すべき仕様規定」という一連の流れをイメージで捉えることが、合格への近道です。

法令集を確認する際も、この「段階的なグレード」を意識してインデックスを整理しておくと、問題が解きやすくなります。

↓参考動画です。

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