2級建築士試験の「計画」分野で頻出の「空気調和設備」について、各方式の特徴や違いを分かりやすく解説します。
空気調和設備とは?
空気調和(空調)設備とは、単に温度を変えるだけでなく、以下の要素を総合的にコントロールする設備のことです。
- 温度・湿度の調整
- 有害物質(塵埃など)の除去
- 気流の調整
空調方式の大きな分類
空調方式は、熱源の置き方によって大きく2つに分けられます。
①中央熱源方式(熱源が1箇所に集約)
- 定風量単一ダクト方式 (CAV):送風温度・風量ともに一定。画質ごとの調整は難しい 。
- 変風量単一ダクト方式 (VAV):温度は一定だが、風量を変化させて室温を制御。省エネ性が高い 。
- ファンコイルユニット方式 (FCU):水(冷温水)を各室のユニットに送る方式。個別制御が容易 。
- ダクト併用ファンコイルユニット方式:FCUに換気用のダクトを組み合わせた方式
② 分散熱源方式(各所に熱源を分散)
- パッケージユニット方式:冷凍機や送風機を内蔵した空調機を各所に設置 。
- マルチパッケージ方式:1台の室外機に複数の室内機を接続(ビル用マルチエアコンなど)
試験に出る!各方式の詳細比較
■定風量(CAV) vs 変風量(VAV)
- VAV(変風量)は、負荷に応じて風量を絞れるため、CAVよりも省エネです [03:56]。
- ただし、VAVは風量を減らしすぎると、換気不足や気流のムラが起きやすいというデメリットがあります
■ファンコイルユニット方式 (FCU) の特徴
- 水方式であり、各部屋に設置されたユニットで空気を循環させます 。
- 「屋外に設置する」という設問は間違いです。ユニットは必ず室内に設置します 。
- 水だけを回すため、換気機能は別途必要になります(ダクト併用型でない場合)
■マルチパッケージ方式
- 冷媒方式(フロン等を使用)であり、冷温水を供給するわけではありません 。
- 個別の室内機ごとに運転を切り替えられるため、中小規模の事務所に適しています。
○×チェック:よく狙われるポイント
Q. 変風量(VAV)は送風温度を変化させる?
A. ×
送風温度は一定で、風量を変化させます
Q. 単一ダクト方式とFCU、どちらがダクトスペースが必要?
A. 単一ダクト方式
空気を直接送るため、大きなダクトスペースが必要です。
Q. FCUは屋外に設置する?
A. ×
室内設置です。
まとめ
空調設備の問題を解くコツは、まず「中央熱源か分散か」、次に「媒体が空気・水・冷媒のどれか」を整理することです 。
特に、単一ダクト方式とファンコイルユニット方式の比較は頻出なので、しっかり押さえておきましょう。
参考動画


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