2級建築士試験の「構造」において、RC造(鉄筋コンクリート構造)は頻出分野です。材料の性質から許容応力度の数値まで、暗記と理解が求められるポイントを整理しました。
鉄筋コンクリート(RC)構造の基本
- 性質: 圧縮に強い「コンクリート」と、引っ張りに強い「鉄筋」を組み合わせた構造です。
- メリット: 耐火性、耐久性が高い。
- デメリット: 自重(重さ)が大きく、構造設計上は不利。脆性(もろっと壊れる)破壊を起こしやすい。
コンクリートの材料と強度
コンクリートは、セメント・水・骨材(砂・砂利)を混ぜて作られます。
- 砂:細骨材
- 砂利:粗骨材
- 設計基準強度(Fc):材齢28日(4週間)の圧縮強度を指します。
- 許容圧縮応力度:
長期: Fc/3
短期: Fc×2/3 (長期の2倍) - 引っ張り強度: 圧縮強度の約1/10ですが、構造設計上は無視します。
コンクリートの特性(水セメント比・中性化)
- 水セメント比(W/C): セメントに対する水の割合。これが大きい(水が多い)と、圧縮強度は小さくなります。
- 中性化: アルカリ性が失われる現象。水セメント比が大きいほど、中性化の進行は早くなります。
- 乾燥収縮: 水分が蒸発して縮むこと。単位水量(水の使用量)が多いほど、収縮量は大きく、ひび割れしやすくなります。
スランプとワーカビリティ
- スランプ: コンクリートの「柔らかさ」を表す数値。数値が大きいほど柔らかい(流動性が高い)。
- ワーカビリティ: 施工のしやすさのこと。
- AE剤: 微細な気泡をコンクリートに含ませる材料。これを使うとワーカビリティと耐久性(凍結融解への抵抗性)が向上します。
○×チェックで復習!
Q1. 短期許容圧縮応力度は、設計基準強度の1/3である。
A1. ×
長期が1/3、短期はその2倍の2/3です。
Q2. 水セメント比が大きいほど、コンクリートの中性化の進行は遅くなる。
A2. ×
水が多い(水セメント比が大きい)ほど、中性化の進行は早まります。
Q3. AE剤を用いると、ワーカビリティは良くなるが耐久性は低下する。
A3. ×
AE剤は、施工しやすさ(ワーカビリティ)と耐久性の両方を向上させます。
現場の豆知識(おまけ)
現場では専門用語が飛び交います。
「なめる」: ドライバーのサイズ違いなどでネジ穴が潰れ、空回りすること。
「揉む(もむ)」: ビスを打つこと。釘は「打つ」、ビスは「揉む」と使い分ける職人さんが多いです。
↓参考動画


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