一級建築士の「施工」科目で頻出のカーテンウォール。高層ビルや病院建築などで広く採用されるこの工法について、試験に出るポイントを整理しました。
カーテンウォールとは?
カーテンウォールは、建物の重さ(耐力)を負担しない「帳壁(ちょうへき)」のことです。
- 素材: ガラス、金属、ALCパネル、プレキャストコンクリート(PC)など。
- 特徴: 軽量、工期短縮、高い品質、多彩なデザイン。
- 取り付け金物: ファスナーと呼ばれます。
取り付け方式の分類
試験で最も問われるのが、構造の動き(相関変位)への追従方法です。
■方式による違い
- スパンドレル方式: 腰壁と下がり壁が一体の部材。サッシ部分で相関変位を吸収します(パネルは回転しません)。
- マリオン方式(方立方式): 垂直の「方立(マリオン)」を流し、その間に部材をはめ込む方式。
- バックマリオン方式: 方立の前面にパネルを貼るため、外観から方立が見えず、意匠性に優れます。
■動き(追従)による違い
- ロッキング方式: パネルが「回転」して追従します。ALCパネル工事などで使われ、目地は2面接着とします。
- スライド方式(スウェイ方式): パネルが「横滑り」して追従します。
重要ポイント:相関塞ぎと許容差
ここは引っかけ問題が多いので要注意です。
- 相関塞ぎ(そうかんふさぎ): 躯体との隙間を埋める耐火処理のことです。目的は「上階への炎症と煙の防止」であり、気密・水密のためではありません。
- 金物の取り付け許容差:
鉛直方向:±10mm
水平方向:±25mm
(覚え方:鉛(えん)筆10本、水平さんニコっ(25)
目地幅の許容差(まとめ表)
| 材質 | 許容差 |
|---|---|
| メタルカーテンウォール | ±3mm |
| アルミニウム合金鋳物 | ±5mm |
| プレキャストコンクリート(PC) | ±5mm |
まとめ:試験対策のコツ
カーテンウォールは、「どの部分で変位を吸収するか(サッシかパネルか)」と「相関塞ぎ=耐火」という2点を押さえるだけで、得点源になります。
高層の特定機能病院などでは、これらの施工品質が建物の寿命や安全性に直結します。数値は繰り返し聞いて、語呂合わせで覚えてしまいましょう!
↓参考動画


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